株式会社四国トライ

    担当技術者 上村 広司 

 

  取得年月日  2016年1月1日


  • 地すべり防止工事士を取得した動機

 私は、入社当時、地質や斜面関係に対して正直あまり関心がありませんでした。しかし、工事の責任者として地すべり対策工事に携わることが多くなり、必要な知識や技術をより一層向上させ、あらゆる問題点に対して迅速に対応できる技術者でありたいと強く思うようになったのがきっかけです。

 

 

  • 思い出の現場・仕事

 現場は、高知県中部の吉野川一支南小川の左岸斜面に位置し、アンカー工による地すべり対策工事を行いました。地質的には、三波川帯の南緑部に分布する御荷鉾帯(緑色岩類)に属しており、非常に脆弱な地層であります。
 設計成果品を事前にチェックした結果、地すべり移動層及びアンカー定着層が強風化層であったため、アンカー削孔における以下の対策を提案し実施しました。
 ①アンカー削孔時に定着付近のコア試料を採取し、地層の確認を行う
 ②グラウト材と定着層の付着面積を増大させる目的として削孔径を変更
以上の対策を行った結果、無事に工事を完成することができました。